通算100期かタイトル初防衛か 竜王戦七番勝負展望

第33期竜王戦七番勝負豊島将之竜王叡王と合わせて二冠)対挑戦者羽生善治九段がいよいよ明日開幕します。

 

今期の注目はやはり羽生九段のタイトル通算100期だと思います。1回目の100期挑戦は第89期棋聖戦で豊島に奪取され、2回目は第31期竜王戦で広瀬八段に奪取されいずれも失敗しており、今回の竜王戦で三度目の正直なるかといったところでしょうか。一方の豊島竜王にも注目です。豊島竜王は過去3回の防衛(棋聖戦 名人戦 対渡辺現名人、王位戦 対木村同九段)を全て失敗しており、今回の竜王戦でタイトル初防衛を目指します。

 

両者の対戦成績は豊島竜王の16勝羽生九段の17勝となっています。直近の5局は豊島竜王の2勝羽生九段の3勝と完全に互角の成績で、タイトル戦では第62期王座戦羽生3勝2敗で防衛、第86期棋聖戦3勝1敗で羽生防衛、第89期棋聖戦3勝2敗で豊島奪取となっています。

 

羽生九段は2年ぶりのタイトル戦となりますが、王将戦の挑決リーグで藤井聡太二冠を破るなど前人未到のタイトル通算100期に向けて徐々に調子を上げてきています。一方の豊島竜王もダブル七番勝負の過密日程を通して、先に名人を失冠したものの叡王を獲得し、徐々に復調の兆しが見られます。

 

戦型は矢倉(脇システム、米長流急戦)相掛かり、角換わり(相腰掛け銀、相早繰り銀)が予想されます。どの戦型でも最先端かつ最高峰の攻防が見られるでしょう。

 

七番勝負日程

10月9、10日
(金、土)
セルリアンタワー能楽堂
東京都渋谷区
10月22、23日
(木・金)
「亀岳林 万松寺」
愛知県名古屋市
11月7・8日
(土、日)
「総本山仁和寺
京都府京都市
11月12、13日
(木、金)

「吉川屋」
福島県福島市

11月26、27日
(木、金)
「指宿白水館」
鹿児島県指宿市
12月5、6日
(土、日)
「ホテル花月園
神奈川県箱根町
12月16、17日
(水、木)
「ほほえみの宿 滝の湯」
山形県天童市

 

読んでくれてありがとうございました。

ツイッターのフォローもお願いします。

https://twitter.com/seiseijapan